世界平和統一家庭連合 朴 鐘華
<2012 冬季説教集より>
訓読:「基元節勝利のための統一教全国食口連合礼拝」における真のお母様のみ言から
「誰でもそうだと思いますが、大人になっても、新しい万年筆や鉛筆を持てば、いたずらして何かを書くではないですか。不思議ですが、私は幼い時からなぜか『統一』という字が好きでした。
考えてみれば、その単語が長い間、私にとって力となっていたようです。
それで私たちが、神様に侍って究極的に天一国を完成させなければならないという課題において、一番初めに始めなければならないことは、自分自身、個人からです。
お父様は『二人が一つになって成していくのが天国である』と語られました。
一人の人の心と体が、どのように100パーセント以上、統一された位置で生活できるか。
これが最も基本となる、私たちが信仰として実践しなければならない課題だと見るのです。
それで、私はこのように言いました。『皆さんは、批判する前に、まず純粋な心で天の前に「カムサハムニダ(感謝いたします、ありがとうございます)」という言葉から始めなさい』と。
心から天の前に『カムサハムニダ』と言える人は道を悟った人です。そうではないですか。
そうです。個人において、家庭において、教会において、氏族において、国において、世界において、統一された位置に立つようになれば、神様を中心とした一つの世界が自動的に成されるでしょう。
そのように暮らすことを決心する人は拍手をしてください。そのような心構えで暮らすようになれば、皆さんが成そうとする全てのことに天が共にされて、祝福が降りることでしょう! ありがとうございます」
先ほどの訓読のみ言は、真のお父様の聖和から70日目を迎えた天基3年天暦9月28日(陽暦11月11日)午前10時30分から韓国・清平の清心平和ワールドセンターで、韓国全土の祝福家庭および食口ら約1万5000人が集う中、開催された「基元節勝利のための統一教全国食口連合礼拝」で語られた真のお母様のみ言です。
最近、真のお母様は、実体的天一国の始発と言われる基元節を迎えるにおいて、「悔い改めなさい」、そして、「感謝しなさい」と強調されながら、朝起きる時もまず初めに、「神様! 天地人真の父母様!感謝します。愛しています」と唱えなさいと言われています。
これは、人間始祖の堕落によって、神様の子女と神様の世界を失ってしまい、悲しんでおられる神様の心情を慰め、復帰された子女として、神様と天地人真の父母様の愛と祝福に無限に感謝し、信仰を立てることです。神の子女として、何よりも、今までの習慣性や堕落性などの古い服を脱ぎ捨てて、堕落以前の創造本然の世界に入るのにふさわしい創造本然の姿に成長し、完成することを期待しておられることが分かります。
アメリカのある医科大学の教授たちの研究発表で、「信仰生活が健康に良い影響を及ぼす」、「定期的に礼拝に参席すれば、そうでない人より死亡率が20%程度低くなる」という内容の報告がありました。
これはあくまでも、研究データに基づいた報告で、実際は若干の差はあるかもしれませんが、日曜日になると教会で祈り、讃美歌を歌いながら、礼拝を捧げるキリスト教国家として自負しているアメリカでも、最近、悩んでいる大きな問題が日曜日の礼拝人数が減り、門を閉じる教会が増える中において、これは興味深い報告でもあります。
人間は肉身と霊人体とから成っており、この二つの関係性が『原理講論』に次のように詳しく述べられています。「霊人体は生心(主体)と霊体(対象)の二性性相からなっている。そして生心というのは、神が臨在される霊人体の中心部分をいうのである。霊人体は神からくる生素(陽性)と肉身からくる生力要素(陰性)の二つの要素が授受作用をする中で成長する。 また霊人体は肉身から生力要素を受ける反面、逆に肉身に与える要素もあり、我々はこれを、生霊要素という。人間が神霊に接することによって、無限の喜びと新しい力を得て、持病が治っていくなど、その肉身に多くの変化を起こすようになるが、これは、その肉身が霊人体から生霊要素を受けるからである」
このように、肉身と霊人体の関係から、信仰と私たちの健康は、やはり深い相関関係があります。目に見えない神様を信じ、神様のみ言と愛を実践し、生活することによって、お互いに良き授受作用を通して、精神的にも肉体的にも健康な生活を営むことができるのです。
また、現代の科学が最高度に発達している中、医学の分野においても最先端装置を使って手術を行ったりしていますが、いまだに原因が明らかになった病気より、原因不明の病気のほうが多いと言われています。
特に、精神的な病気は、さらに複雑で、時間もかかり、簡単に治すことが難しいと言われています。
外科医がいくら手術を上手にしたとしても、その手術が成功するためには、手術した部位に新しい肉芽が盛り上がらなければなりません。これは、医師の領域ではなく、創造主がなされることです。細胞を構成するDNAには数多くの情報が設計され、生命体として機能しています。この生命の神秘と精巧さを知れば知るほど、人間は創造主、神様の知恵と計画によって設計されていることが分かります。
「被造世界に秘蔵されている科学性を調べていくと、それらを創造された神こそ科学の根本でなければならないと推測されるのである」と『原理講論』で述べているように、この宇宙、被造万物を創造された第一原因者であられる神様を中心とする宗教と、目に見える現象世界を中心とする科学が統一され、これらの諸問題を解決するしかないのです。
聖書には、次のような聖句があります。
「大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」(詩篇136篇7節)。また、「われらは感謝をもって、み前に行き、主にむかい、さんびの歌をもって、喜ばしい声をあげよう」(詩篇95篇2節)。
真の父母様は、「信仰生活の本質は何でしょうか。神様に感謝する心です。そのような心があるとき、それが、堕落の因縁を越えて神様と私が一つの因縁で結ばれる基になるのです」と語られました(二九─三三八、1970. 3.14)。
私たちは、恵まれた環境や与えられた万物などの外的な条件に対する感謝の心も重要ですが、実体的な天一国の始発と言われる基元節を迎えるにおいて、より本質的には、祝福によって生かされた命に感謝し、神様の子女となり、天一国の民として入籍する恵みに大きく感謝していくことが大事です。それが、神様と天地人真の父母様の子女としての道理ではないでしょうか。
これから基元節に向かって頑張っていきましょう! ありがとうございます。