
世界平和統一家庭連合 田中 敏明
<2012 冬季説教集より>
訓読:文鮮明先生自叙伝『平和を愛する世界人として』「結婚の真の意味」(p.229〜230)から
「結婚は二人がするものですが、実際には二つの家系が因縁を結ぶことであり、さらには二つの氏族、二つの国が融和することです。
異なる相手の文化を受け入れ、歴史の中で生じた怨恨を克服して一つになっていきます。
韓国人が日本人と結婚すれば、韓国と日本が融和するのであり、白人と黒人が結婚すれば、白人種と黒人種が融和するのです。また、彼らが生む子供たちは、二つの民族の血を同時に受け継いだ融和の人間であり、白人と黒人を超える新しい人種の出発点になります。
このようにして数世代が経てば、国家や人種間の分裂や反目がなくなり、全人類が一つの家族となって、平和な世界をつくることができるのです」
「結婚は、ただ婚期が来た男女が出会って一緒に暮らすことではありません。結婚は犠牲の上に成り立ちます。男性は女性のために生き、女性は男性のために生きなければなりません。
私の利己心がすべて消えるときまで、絶えず相手のために生きなければなりません。
そのように犠牲になる心が愛です。女性と男性が出会って、楽しくて良いものが愛ではなく、命を捧げることが愛です。そのような覚悟をした後に結婚しなければならないのです」
おはようございます。ようこそ、今日はお越しくださいました。
2012年9月3日に文鮮明先生、真のお父様が霊界に出発されました。
これについて、いろいろな見つめ方がありますが、文先生が霊界に行かれることを通して、その後、み言を整理する中で、改めて結婚の重要性を、私自身、悟ることができました。
ですから、きょうは、「祝福と永生」をテーマに語らせていただきたいと思います。
「創造原理 第6節 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界」の中に、地上生活と霊界生活があります。胎中生活は十と 月つき十とお日か ですが、不思議なことに、「朝」という漢字は、十月十日と書くのです。十月十日をもって朝を迎えて、いよいよ地上に、肉身生活の出発をするのです。
ずうっと胎中にいるのでしたら、五体をつくる必要はないのです。お母さんのおなかの中で、水中生活の中で、五体を形成していくのです。五体を形成して、十月十日たったあとに、必ず、胎中(水中)生活を終えて、「オギャー」と、地上の肉身生活が出発していくのです。
言わば、胎中生活の死(終わり)は、肉身生活の誕生になります。
男として、女として生まれて、スポーツに、芸術に、勉学に励みながら、心と体が一つになれるように一生懸命準備して、永遠の伴侶と出会い、結婚して、初めて夫婦となり、家庭が出発します。そして、仕事・子育てを終えて老後を迎えます。
この老後という期間が、実はとても重要です。子育てが終わり、社会貢献が終わって、最後に年老いたおじいちゃんとおばあちゃんがつくる愛の世界と愛の基準を持って、霊界に出発します。
まず霊界があるか、ないか。今、文先生のご家庭も、文先生が霊界に行かれ、真のお母様は地上にいらっしゃいます。ということは、霊界のお父様と地上のお母様です。
この世の常識では、夫が亡くなり、妻は独りぼっちですね。
しかし今、お母様は、霊界のお父様の願いを受けて、家庭、地域社会、国家、世界、天宙のために、一生懸命、走り抜いておられます。
これが霊界に行った夫と地上の妻がつくる夫婦の愛の世界です。
子育ては必ず終わり、社会貢献も必ず終わるのです。最後に、年取ったおじいちゃんとおばあちゃんが残ります。その老後という期間に、その愛の基準を持って、肉身は死にます。
霊界において地上肉身生活の死は、霊界生活の誕生ですから、そのまま行くのです。
だから死の瞬間は、「永遠にあなたと一緒ね。じゃ先に行くね」となるそうです。
胎中の十月十日は1年に満ちません。1年に満たないのです。そして、地上肉身では必ず結婚をしなければなりません。なぜなら、神様ご自身が本陽性と本陰性の二性性相の中和的統一体であり、陽と陰が一つになったお方ですから、神様ご自身が一旦は、男性と女性、アダムとエバに分かれて、夫婦を形成しながら愛をもってもう一回一つになり、肉身を通して愛を完成していくのです。それが、子女の愛、兄弟姉妹の愛、夫婦の愛、父母の愛です。その中で究極の愛は夫婦の愛です。
例えば、夫30歳、妻25歳で出会ったとします。出会った以降はお互いを分かりますが、夫が男の子として「オギャー」と生まれて30年間をどのように生きたのか、妻が女の子として「オギャー」と生まれて25年間をどのように生きたのかは分かりません。その履歴を埋めてくれるのが、子育てです。子育てを通して夫婦の愛が深まり、そして、子女の愛・兄弟姉妹の愛・父母の愛を完成していきます。
夫婦の愛だけは、心と体を共有することができます。愛と性を神様から許諾されているのです。
要するに、性の関係を持つことを許された関係が、唯一、夫婦という関係です。実は、心と体を共有し、一つ
になることができる夫婦が、永遠の霊界を決定していくのです。
そうすると夫婦の期間はどれくらいでしょうか。永遠に通い合うのです。
ご夫婦で来られた方は、お二人で見合ってください。この方と永遠にそれが神様の似姿なのです。
文先生のみ言の中に、「この地上の肉身において、神様の息子・娘として生まれましたか? 神様の息子・
娘として結婚しましたか? そして、神様の息子・娘として永遠の霊界に誕生しましたか? これを聖和というのです」とあります。その内容は、神様の息子・娘としての結婚式を祝福結婚というのです。
神様の息子・娘として霊界に誕生することを聖和祝福というのです。
つまり、結婚祝福と聖和祝福なくしては、霊界で神様との永生はなく、真の夫婦としての永生はないのです。ですから、夫婦の期間が重要ですし、結婚する前の段階(青年期間)がとても重要なのです。
いずれ出会うべき永遠の伴侶のために、心と体を清め鍛錬しながら、出会う伴侶のためにどれだけ準備をされましたか? 特に、まだ結婚をされていない青年の皆様は、一生懸命準備していますね。(力のない返事)この力弱い叫びが、今の大きな問題なのです。
文先生のみ言の中に、その国の青年を見たらその国の未来が分かるとあります。その家庭の子供を見たら、その家庭の存亡が見えます。
子供に何を教育しますか? 神様を伝え、霊界を伝え、そして、神様の息子・娘としての尊厳をいかに伝えるのか。そこに神様という柱がなければ、何を教えるのですか。技術、人生の方策ですか? 中心に柱がないのです。それが非常に大きな問題です。
永遠に残るものは何ですか? 最後に残るのは夫婦の絆です。永遠に存続していくのが夫婦なのです。
今、お父様とお母様が霊界と地上界のあるべき夫婦の姿を見せて教えてくださっているのです。また、お父様が霊界に行かれる直前まで、家庭のために、地域社会のために、国家、世界、天宙のために生きることを、我々にはっきりと見せてくださいました。
お父様は、平和を愛する世界人として、最後まで地上での肉身生活を生きられて霊界に行かれました。
これから、天国が開かれて、霊界がどのように整理されていきますか? 創造原理第6節に、人間の位置が記されているように、人間は天宙の主管主であり、和動の中心であり、天宙の総合実体相です。
そのような人間を通して霊界と地上界が連結されていく、いよいよそのような世界が、当たり前のようになる、大転換の時なのです。これは世の中の人は分からないことです。今は、天宙的大変革の時なのです。
夫婦がどれほど重要ですか。永生、永遠です。結婚を失敗して堕落したので、もう一度、神様を中心とした結婚式を行うのです。祝福と永生、これが全ての結論なのです。結婚し夫婦となった姿が、神様の実体的な似姿なのです。ですから、神様にとって、夫婦がどれほど重要ですか。神ならぬ者、サタン、第六天魔王が夫婦を分断し、分裂させました。そして、核家族化、シングルマザーなど、勝手にいろいろなものをでっち上げ、つくり上げてしまったのです。
私たちは、もう一度、神様を中心とした祝福結婚を通して、永遠なる夫婦が永生する世界を築き上げていくのです。そういう段階に入っていく、天宙的大変革の時を迎えたのです。
