2015年08月08日

懐かしい私のお父様

統一教会
 崔成烈
<2009 冬季 牧会者説教集より>

 皆さん、故郷がありますね。故郷が懐かしく思い、お盆やお正月、ゴールデンウイークにも帰りますね。故郷に行くと心がすっきりします。故郷が慕わしいのは、愛する親がいて、友がいて、自然があるからです。親から生まれ、共に生活した愛がそこにあるので、人は故郷を忘れません。
 
 人間は堕落して本然のエデンを失いました。本然の父母を失いました。神様も失い、人はすべてをなくしました。神様は子女も万物も故郷もなくしました。人間は命をなくし、神様をなくしました。

 神様の恨、人間の恨は何でしょうか? 本然のエデンを失い、親を失いました。人間は神様の愛を一度も受けられずに6000年歴史が流れ、神様も一度も人間を愛せませんでした。

 韓国の実話があります。あるお坊さんと、死刑囚と、その老いた母親の話です。殺人を犯し死刑囚となった息子の母親は、この息子の罪は自分の罪と言って贖罪生活をしました。顔も上げられず、毎日3000拝して、近所の掃除をして生活しました。最初は近所の人も非難をしていましたが、やがて慰労してくれるようになりました。それでも、「私は死刑囚の母だから冷遇してください」と言っていました。

 そのことを老いた母の美しい話だとお坊さんが聞いて、刑の執行を延期するよう陳情書を作り、法務長官に持って行きました。最初、長官は拒絶していましたが、お坊さんは、「死刑囚のためではなく、老いた母が子のために犠牲と贖罪の道を行っているので、心が痛いのでお願いしたい」と何度も訪ねました。

 そうしてある時、長官が陳情を聞き入れてくれました。お坊さんが理由を尋ねると、「死刑囚の母と私の母に、何の違いがあるか。毎日、自分のために精誠を尽くしてくれたおかげで、今、法務長官にまでなれた。その母の心と何が違うのか」とのことでした。

 その後、大統領による特赦で無期懲役に変わました。そして、子供が社会復帰できた時のためにと、免許証、通帳を残して、最後に自分を火葬(韓国は土葬が普通)して山に、川にまいてほしいと言って亡くなりました。

 堕落人間は、神様が人間の罪を背負って6000年間訪ねてこられたことがわかりませんでした。神様の恨がいかに大きいことでしょう。私たちは、神様の恋しい気持ちもわからず、罪もわからずに生きてきました。人間が堕落することによって、人間に対する願いは絶望となり、神様の理想と願いは苦痛と絶望になりました。

 統一教会の信仰は何でしょうか? 恋しい、慕わしい思いです。幼い子供には何が必要でしょうか。幼い子供にとっては、母のお乳を飲む、母の懐が一番恋しく慕わしい天国です。その心情をなくしたのです。結婚して新郎を迎える新婦の心は、どれほどドキドキしますか? 最初に男女が出会う時、どんなに緊張しますか? 人は愛に狂うと、学校の先生すら愛する人に見えてきます。

 その慕わしさはどこから来るのでしょうか。神様の中に慕わしい思いがあったのです。その慕わしさで堕落人間を訪ねて来られました。神様は人間の罪を背負いながら、恋しい心を持って復帰の道を来られたのです。真の父母様を通して少しずつわかるようになりました。お父様は人類の罪を背負い、十字架を背負って来られました。

 私たちはどうして苦しいのでしょうか? 神様が慕わしく思えない限り、神様も私を慕わしく思いません。お父様は祈祷する時、食口が、民族が、神の国、神の世界が恋しくて祈祷します。お父様は、「この世界が恋しく、どんなに泣いてきたかわかるか? 一晩中祈祷して、朝、目が痛い時があった。みんな恋しい心を持たない限り、その人々を恋しく思わない限り、その人は恋しいと思ってくれない」と言われたことがあります。

 今、この恋しい心情を忘れてしまってはいないでしょうか。日本は多くの苦労をし、責任を持ってきましたが、数年前、日本はお父様を迎えられず、離婚しないといけないとお父様に言われたことがありました。外的問題でしょうか? お父様は日本に来たくてたまらないのに、日本の食口が、お父様を恋しく思い、会いたい、迎えたいという心情が不足だったのではないかと思います。

 私の信仰の根本は、罪を悔い改め、私の家庭に、故郷に真の父母様を迎えたいという心情ではないでしょうか。私たちはこの慕わしい心情の合格者にならなければなりません。お父様が出会った神様、お父様が感じた神様の心情が、私の心情となっていくように、恋しく思い、努力しなければなりません。そのようにならない限り、神様を迎えられず、エデンの園の建設はできません。

 お父様の願いは、天一国創建、南北統一です。外的なこと以上に、内的な問題です。お父様は人間が堕落したあとの6000年歴史を、90年の人生を通して蕩減されました。お父様の人生は、お父様の人生ではなく、すべての堕落の歴史を全体的に、お父様の実体を通して本然のエデンに造る蕩減復帰路程です。

 お父様の生涯は、この世的な価値観から見ると勝利した人生でしたでしょうか? 悲惨な人生、拷問を受け、韓国が日帝から解放されても、神の国が解放されていないといい、万歳をしませんでした。

 1991年、北朝鮮に行き、ご両親のお墓の前で実姉が慟哭しながら「龍明(お父様)がここに来ました!」と泣いたのに、お父様は人間的な涙は流されませんでした。興進様が昇華された時も、お母様に「人間的な涙を流してはいけない」と言われました。お父様の人生は、外的には悲惨な人生です。お父様の人生は、神様の恨の生活です。神様が子女を失い、父を知ることができず、だまし合い葛かっ藤とうの歴史を見つめてこられた神様の恨がどれほど大きいかを感じたので、どんなに苦しく難しくても、これは苦痛ではなく悲しみでもない、神様の恨と比べたら小さいと思って生きてこられた人生です。

 韓国人の民族の情緒は恨です。韓国にはいろいろな「アリラン」がありますが、このみ旨に来ると、「ホルロアリラン」です。私も日本に牧会者として来て、故郷にも行けません。

 韓国のアリランはもともと恨の「アリラン」ではありません。日帝40年で、愛の「アリラン」をなくしてしまったのです。お父様は、360万双祝福が終わり、「七・八節」を宣布され、摂理的祝福12段階を超えて喜ばれた時に、「アリラン」のことを話されました。堕落して親と故郷を失ったので、堕落人間は親と故郷を訪ねなければなりません。愛の12峠を訪ねていくのがアリラン峠です。神様の心情をよく知るお父様は、生涯一人でその道を行かれました。

 日本の食口がなぜ苦労しますか? エバ国家だから蕩減を受けるという次元ではありません。私たちは真のお父様、神様の心情に近いから苦労していくのです。日本の食口は、真の父母様の心情、摂理のパートナーです。だから私たちの生涯も親から反対され、友人をなくしたでしょう。夫が復帰されていなければ、夫からも反対され、子供も無視し、行く所がありません。神様の恨の同参者であり、神様、父母様が一番愛しているからです。お父様自身が人間的にはどれほど恨が大きいですか? お父様の心情を体恤する路程です。

 天一国創建は外交的、経済的統一だけでなく、慕わしい愛の関係、家族関係です。慕わしいお父様を中心にした神の祖国です。この心情を復帰するために、私たちはここに来ました。家庭に、教会に、慕わしいお父様を迎えようとする心情の主人公になれるよう願います。


posted by ffwpu at 11:00| 統一教会牧会者説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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