2014年10月11日

真の父母の働き手

市原和幸.jpg統一教会
 市原和幸
 <2011 秋季 牧会者説教集 P.65〜68>

 訓読:『平和を愛する世界人として』第7章「グローバルリーダーは世界を懐に抱く人」より

 「今は『地球村』という言葉さえ昔の言葉になりました。地球はすでに一つの生活圏です。人生の目標が、大学を出て月給をたくさんくれる会社に就職し、安定して生きていくことだとすれば、小犬くらいの成功を収めるようになります。しかし、アフリカの難民救護に命をかけて取り組めば、虎のような成功を収めるでしょう。どちらを選択するかは各自の心にかかっています。

 私は今も世界を飛び回っています。一日も休む時間がありません。世界はまるで生きている生物のように絶えず変化し、問題を引き起こします。私は、そのような問題のある、暗くて奥まった所を訪ねて回ります。私が訪ねていく所は、景色がよくて楽な所ではありませんが、私は暗くて、大変で、孤独な所で幸福を感じます。

 私は、皆さんの国から本当の意味のグローバルリーダーが出てくることを願います。国連を導いていく政治リーダーが出てくることを願い、紛争地域の争いを防いでくれる外交リーダーが出てくることを願います。道端を徘徊して死んでいく貧しい人たちの世話をするマザー・テレサのような救いのリーダーが出てくることを願います。また、私のように、人々が顧みることのない土地と海を開拓し、新しい世界を広げていく平和のリーダーが出てくることを願います。夢を持って志を立てることがそのスタートです。冒険心と開拓精神を持って、人が夢見ることのできないような夢を持ち、意味のある志を立てて、人類のためのグローバルリーダーとなることを切に願うものです」


 真の父母様は、7月17日にアフリカのナイジェリアで大会を行う予定になっています。今年ナイジェリアの大統領に就任したグッドラック・ジョナサン大統領は、過去に平和大使の任命を受けていました。平和大使である立場で現職の大統領となり、真の父母様を国賓待遇で迎える大会は初めてです。米国大陸会長である梁昌植先生の報告によると、ナイジェリアだけではなく、アフリカ10カ国の大統領からお父様を招請するという公式的接触があったそうです。そして今回のお父様の訪問が全体的な天の摂理的方向へアフリカやナイジェリアが転換される契機になるであろうと言われています。

 また、今回行われるILCの会議で扱う2つの中心的テーマは、アフリカ全体が直面している宗教間の葛藤問題と食糧問題です。特にイスラーム(イスラム教)とキリスト教の衝突問題は、お父様の平和思想の内容と実践の内容を中心にセミナーを開いて解決策を模索していきます。食糧問題については、韓国世界日報の農業技術賞を受賞した1000名あまりの世界トップレベルの農業専門家たちの技術を、アフリカと提携しながら道を開いていくことができるように提供するといいます。そして、今回、お父様を迎える準備をしている方々は、アフリカ30カ国の大統領クラスと交流しながらビジネスをする、本物の経済
人であると聞きました。

 さて、きょうの題目は「真の父母の働き手」です。アフリカ大会の報告を通して、本格的に天一国創建の時が近づいていることを感じます。多くの食口の方々が、これらの報告を聞きながら感じていると思います。

 ルカ福音書10章1〜2節には、「その後、主は別に72人を選び、行こうとしておられたすべての町や村へ、ふたりずつ先におつかわしになった。そのとき、彼らに言われた、『収穫は多いが、働き手が少ない』」とあります。イエス様が弟子たちに命じた内容は「神の国があなた方に近づいたと言いなさい」というものでした。

 イエス様がこの地上での活動を始められる時も、神様は前もって主の道を備えるバプテスマのヨハネを遣わされました。同じように、イエス様はご自分が働かれるところに、まず弟子を遣わして備えておられるのが分かります。遣わされた弟子たちは、曲がっている人々の心をまっすぐにし、素直にイエス様の言葉に耳を傾けるように備えるのです。

 アフリカで殉教した日本人で2名の宣教師がいます。一人は笹本正樹さんです。アフリカのタンザニアで警察官に銃撃され、天に召されたのは1980年12月18日です。笹本さんは1975年に1800双の祝福を受けて、マラウィの宣教師としてアフリカに入りました。もう一人は、1995年、赤道ギニア共和国においてマラリアが原因で昇華された城間礎子さんです。城間さんの犠牲の上に、現地に女性のための職業訓練校が建設され、その国の文部省や父母から感謝されています。城間さんは祝福を受けていませんでしたが、お父様は昇華の報告を受けた際、世界的基準で昇華式を行いなさいと言われたことからも、宣教師の活動がどれほど大きな価値を持っているかが分かります。

 今回のアフリカの大会が行われる背景に、このような血と汗と涙の路程を歩んだ宣教師の精誠があったことも忘れてはなりません。特に、私たち日本に住む食口は、日本の地に派遣された宣教師であるという意識が必要であると思うのです。

 天一国創建の時が近づいています。収穫は多いが働き人が少なくてはみ旨が進まないのです。神の摂理は私たちが考える以上に早いスピードで進んでいます。

 祈っていると、天から聞こえる声は「急げ! 急げ! 急げ!」であり、「動け! 動け! 動け!」です。歩いたら転ぶが、止まっていたら石になる! 「止まるな! 止まるな! 止まるな!」、「(み旨から)逃げるな! 逃げるな! 逃げるな!」、「挑戦! 挑戦! 挑戦!」という声が聞こえるのです。

 神のみ旨を成すためには強い志が必要です。お父様は16歳(数え)の時に誓った強い意志を、今も変わらずに持っておられます。私たちも、お父様のその精神を相続しなければなりません。そして、み旨を成すためには真しん摯し さが必要です。ピーター・F・ドラッカーは『マネジメント』という本の中で、リーダーに必要な一番重要な要素に「真摯さ」を挙げています。真摯さとは、英訳すると、インテグリティー(正直さや誠実さが一貫している)と訳すことができますが、一貫した正直さと誠実さをもって物事に取り組むことであるといいます。私たちは神様の前に謙遜になり、あるいは、家庭においては夫の前に、子供の前、兄弟姉妹の前に謙遜になり、誠実に歩む人でなければなりません。

 そしてみ旨を成そうとすれば、冒険心と開拓精神も必要でしょう。どんなに難しい困難なことがあっても、不屈の精神で乗り越えていくことができます。どんなに難しいことでも、真の父母様が越えてこられた試練を考えれば小さいものです。

 今の時は、強い信念と不変の正直さと誠実さで、一生懸命に神のみ旨成就に取り組むことが必要です。時が来ています。私たちは神様と真の父母様の働き手であるという自覚を持って、これまで以上に熱心に神の国の実現に向けて前進していきましょう。
posted by ffwpu at 07:00| 統一教会牧会者説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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