2014年06月28日

創造目的

金雨植ー1.jpg統一教会
金雨植
 <原理復興会講話集 P.77~80>

 きょうは、神の創造目的について考えたいと思います。

 神様は、なぜ被造世界を創造されたのでしょうか。『原理講論』、聖書を見れば、神様の創造の話が書かれています。

 創世記1章には、一日目に光を創造され、創造が終わったときに「良し」とされたと記録されています。さらに、上の水と下の水とを分け、陸地と海に分けて「良し」とされ、また星、太陽、月をつくって「良し」とされたと記録されています。創造が終わるごとに、神はそれを見て「良し」とされたと記録されているのです。


 神様は自分の創造した内容をご覧になって、善の対象ができたことを喜んで「良し」とされました。神の喜びが表現されているのです。それを見ると、神様は自ら創造された被造物が善の対象となることを願われたことが分かります。神様が被造世界を創造された目的は、対象が善の対象となり、喜びの対象となるためであったわけです。

 それでは、被造物がどのようにすれば、神に一番喜ばれるのでしょうか。

 神は万物世界を創造され、最後にご自分の性相と形状のとおりに、喜怒哀楽の感性を持つ人間を創造され、創世記1章28節の三大祝福のみ言を与えます。「生育せよ」、「繁殖せよ」、「万物世界を主管せよ」と言われました。この三大祝福のみ言に従って、人間が天国をつくって喜ぶとき、神もそれをご覧になって喜ばれるのです。

 神の創造目的と被造世界の存在目的は何でしょうか。被造世界には人間も含まれます。人間の存在目的は何でしょうか。

 今まで多くの人たちが考えてきたわけですが、今日に至るまで、この問いに明確に答えを出すことができた人はいないのです。

 神の創造目的、被造世界の存在目的は、神を中心として「四位基台」を完成し、「三大祝福」のみ言を成就して天国をつくることによって、「善の目的」が完成されたとき、それを見て、喜び、楽しまれるところにあったのです。そして、被造世界の存在目的は、神を喜
ばせることにあったのです。

 神様が喜ぶために世界を創造されたと言いますと、ずいぶん身勝手な神様ではないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。神様は心情の神様、愛の神様です。神様は親の立場で子供にご自身の愛を投入されたのです。神様の創造は、神様がご自身を投入し、ご自身を消耗させていったのです。神様は、まず人間の喜びのために万物を準備されたのです。そして、人間が三大祝福を全うして地上天国をつくり、「神様、ありがとうございました。感謝いたします」と言うとき、神様はそれを見て喜ばれるのです。これが神様の創造目的です。

 『原理講論』には「全体的な目的を離れて、個体的な目的があるはずはなく、個体的な目的を保障しない全体的な目的もあるはずがない」とあります。

 神様は自分の喜びのため、人間を幸せにするため、親として愛を投入されました。人間は、三大祝福を完成させることによって、自身が幸せになると同時に、神様をも喜ばせるのです。人間と神様の目的が一致する、個体目的と全体目的が一致するのです。親である神は、人間が三大祝福を成就し、神の国を実現して喜ぶのをご覧になって、初めて喜ばれるのです。人間の幸福な姿をご覧になって喜ぼうとされた親なる神様なのです。

 人生の目的は何でしょうか。三大祝福を成就し、神の国を実現することによって、私たちが喜び、それによって神様に喜びを返すことです。

 喜びは独自的に生じるものではありません。無形・実体の対象のなかに、自己の性相と形状の性質を相対的に感じるとき、喜びを感じるようになるのです。

 私たちが花を見て喜ぶのは、自分の中に美を感じる性質があるからです。『原理講論』にはその例として、作家が構想が浮かんだときに喜びを感じ、それが実体の作品となったときに喜びが実体のものとなるとあります。

 三大祝福が人生の目的ですから、これを成就しなければなりません。これを全うするとき、喜びを感じ、神様に喜びを返すことができるのです。

 まず第一に個性完成です。神の愛を中心として心と体が一つとなることです。神が人間の心の中に宿るので、人間は神の聖殿になり、神と一体となっているので、神の神性を持つようになるのです。

 それで、ピリポがイエス様に「父(神)を示して下さい」と言うと、イエス様は、「わたしが父におり、父がわたしにおられる」と言われたのです。

 第二は家庭完成です。完成した男性と女性が神様を中心として四位基台をつくり、子女を繁殖することです。第二祝福の家庭完成は、第一祝福の個性完成をした土台がなければ難しいことです。完成した家庭が集まって、社会、国家、世界と規模は大きくなりますが、完成した人間一人が神の実体対象であるように、家庭、社会、国家、世界が、神の喜びの対象となるのです。

 第三祝福は、主管性完成のことです。神様は、万物を創造するときに、人間の性相と形状を展開して創造されました。人間は、すべての動物の構造と要素を持っています。植物の葉は人間の肺のような働きをします。そして、万物は人間の実体対象となっています。神を中心とする人間が万物世界を主管することで、神が被造世界に臨在するようにされました。

 人間は三大祝福を全うし、地上天国で生活して、肉身を脱いで、霊界で天上天国の生活をするように創造されているのです。
posted by ffwpu at 10:00| 統一教会牧会者説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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