2013年01月19日

心から湧き上がる愛の力

5・足立・石村信一.JPG統一教会
 石村信一 
<2012 秋季 牧会者説教集 P.84~93>

訓読:『平和を愛する世界人として』銃剣を収めて真の愛で から

 「一時、韓国社会では、朝鮮戦争の時に国連軍を総指揮していたマッカーサー将軍の銅像を撤去しようという主張がありました。もし国連軍が参戦していなければ、南北が今のように分断されていなかったというのがその趣旨でした。私はその話を聞いて、本当に驚きました。そのような主張は、北朝鮮の共産党(朝鮮労働党)の立場でのみできるものです。

 このように世界的な犠牲を払ったにもかかわらず、いまだに朝鮮半島の統一は訪れていません。その日がいつ訪れるか分かりませんが、私たちがすでに統一に向かって力強く踏み出しているという事実だけは明白です。統一に向かっていく道には、たくさんの障壁があります。幾重にも折り重なった障壁を一つ一つ崩していかなければなりません。長い時間がかかり、苦労が多くても、鴨緑江を泳いで渡っていく精神で耐え抜けば、統一は必ず訪れます」

 「朝鮮半島でも、どういう方式かは分かりませんが、いずれ遠くない未来に統一を達成するでしょう。したがって、政治家は政治家なりに、経済人は経済人なりに、統一韓国に備えるさまざまな準備をしなければなりません。私はやはり宗教者として、北朝鮮の人たちを愛で抱きかかえ、共に平和を分かち合うことのできる統一韓国を迎えるための準備をおろそかにしないでしょう」

 「朝鮮半島に平和世界を構築することは意外に簡単です。韓国が完心から湧き上がる愛の力全に北朝鮮のために生きるとき、北朝鮮は戦争を仕掛けることなく、朝鮮半島には自然に平和が訪れてきます。親不孝な子供を感動させられる力は、拳こぶしでもなく、権力でもなく、心から湧き上がる愛の力です。北朝鮮に米をあげたり、肥料を送ったりすることよりも、愛を与えることのほうが大切です。愛する心で、誠を尽くして、北朝鮮を思って為ために生きる時にこそ、北朝鮮も心を開くという事実を忘れてはいけません」


 皆さん、おはようございます。今、ロンドン・オリンピックが開催されています。エリザベス女王U世の在位60周年の年でもあるので、イギリスにとって重要な年です。60周年を盛大にお祝いすることでしょう。お父様は、「どんな大統領の就任式よりも基元節の式典は100倍素晴らしいものでなければならない」と語られています。基元節は本当に素晴らしい式典にならないといけないというのが天の基準です。この期間は本当に重要な期間であり、まだまだ私たちは不足な立場ですが、よく迎えることができるようにしたいと思います。


 神様が真の父母様の体を使って結婚されるのが基元節であり、その日は神様の祖国光復でもあり、人類最高のお祝いの日でもあるので、全ての存在、微生物までもが、その式典に参加したいと思うのです。既に霊界に行き、肉体はお墓で白骨化した死人すら、もう一度蘇って式典に参加したいと思うのが基元節の日であるのです。

 『祝福家庭』の最新号に文亨進世界会長のメッセージが載っています。きょうはそのメッセージについて話したいと思います。「神様のために自らに力と勇気を与えてください」というメッセージです。 

 自らに力と勇気が与えられることによって初めて祝福に満ちた人生を歩むことができるというものです。他の人に幸福について教えてあげたければ、私たちがまず幸せになり、成熟し、勝利的な人生を歩まなければなりません。私たちが否定的な行動を取っていれば、否定的な影響や傷を与えるようになります。そして、すぐにではなくても、いつかは相手に与えた傷が自分に返ってくるようになるのです。

 その例えとして、世界会長はある婦人の話をされています。彼女はいつも夫に小言を言っていました。夫が仕事から帰ってくれば、後を付きまといながら、「なぜ、あなたは靴下を裏返して脱いでおくの?なぜ、あなたはスーツをしわくちゃにするの? なぜ、あなたは汗ばんでいるの? なぜ、あなたは服をきちんとたたむことができないの? あなたのお母さんは、そんなことも教えてくれなかったの?」と言ったそうです。でも、彼女は夫を愛していました。一日中、夫の帰りを待っていたのです。夫の関心を引こうと、そのようにしたのです。しかし、彼女の小言に夫は傷ついていました。夫は一日中、家族のために働いたのですが、妻から尊敬されず、いつも裁かれている気持ちになったといいます。

 そのような不満がたまった夫は、このように生きるのはもう嫌だと全てを放棄して、妻に対して無関心になってしまいました。すると、妻はさらに寂しくなり、夫に「あなたは、どうして無視するのですか?」と言い、二人の関係はもっと難しくなってしまいました。

 時が流れて、その婦人は20年前の自分を振り返り、夫にもっと感謝しなければいけなかったのに、小言を言ってはいけなかったのに、あのようにひどい言葉を言ってはいけなかったのにと、過ぎし日のことを後悔しました。その婦人は愛する人を傷つけた時、すぐにではないとしても、同じような痛みが自分に返ってくることを知りました。

 世界会長は、このような婦人の証しを紹介した後に、ヤコブの11番目の息子であるヨセフのことを語られました。

 ヨセフはヤコブの11番目の息子で、ラケルの最初の子供でした。ヤコブは最初にラケルの姉レアを妻にし、後にラケルを娶めとりました。ヤコブはラケルを愛していましたが、おじラバンによって最初にレアを娶らされ、彼女が正妻となったので、ラケルは妾のような立場になってしまいました。レアは子供を生みましたが、ラケルの胎を通しては子供が生まれなかったので、ラケルはとても悔しがりました。しかし、とうとう子供が生まれました。それがヨセフでした。

 ヤコブはラケルとの間の初めての子供であるヨセフを大変愛しました。ヨセフが父から愛される姿を見て、兄たちは嫉妬し、ヨセフを殺す相談をしたのです。ヨセフは殺されそうになりましたが、四男のユダが「殺すのは良くない」と言い、結局、ヨセフはエジプトの商人に売られていきました。そして商人はヨセフをエジプトの侍衛長ポテパルの家に奴隷として売りました。しかしヨセフは能力があったので、奴隷の生活をしながらも、ポテパルから全幅の信頼を得て、ポテパルの財産を全部任されるようになりました。

 ある日、美しく格好の良いヨセフに心を奪われたポテパルの妻が「私と寝なさい」とヨセフを誘惑します。しかし、ヨセフは断固として拒否します。部屋の中でもみ合いになり、ヨセフは服を脱がされてしまいます。ヨセフが部屋から逃げ出した後、ポテパルの妻は、ヨセフが自分に暴行しようとしたと、夫に訴えました。妻の言葉を信じたポテパルは激怒し、ヨセフを牢獄に入れてしまいました。

 牢獄生活をしていると、二人の役人がヨセフのいる牢屋に入ってきました。一人は王の給仕役で、もう一人は料理長でした。その二人は夢を見ます。ヨセフは二人の夢の意味を解きました。給仕役は3日後に復職し、料理長は3日後に王様に呼ばれて木に掛けられて死刑になると夢解きをし、そのようになりました。ヨセフは給仕役に「私のことを覚えておいて、時が来たら私を助けてください」とお願いしました。しかし給仕役はヨセフのことを忘れてしまいました。

 2年が経ち、パロが夢を見ました。肥えた7頭の雌牛が水からあがってきて、また痩せた7頭の雌牛が水から上がってきて、痩せた雌牛が肥えた雌牛を食い尽くしてしまうという夢でした。パロはまた夢を見ました。たわわに実った7つの穂が現れた後、とてもやせ細った7つの穂が現れて、たわわに実った穂をのみ尽くしてしまうという夢でした。この夢は何だろうと思い、あらゆる知識人を王宮に呼んで夢解きをさせようとしましたが、誰も答えることができませんでした。その時、給仕役が思い出して、パロにヨセフのことを伝えました。パロはヨセフを呼び出しました。そしてヨセフは夢を見事に解き明かします。7頭の肥えた雌牛は7年の大豊作を表し、醜い雌牛は飢饉を表します。大豊作のうちに倉庫に蓄えて飢饉に備えるべきだということでした。感銘を受けたパロはヨセフを信頼して、エジプトの総理大臣にしました。

 飢饉が続いて周りの国には食料がなくなりました。ヨセフの父ヤコブとその子供(ヨセフの兄弟)たちはカナンの地に住んでいましたが、カナンも厳しい飢饉となりました。エジプトには食料がたくさんあるという噂うわさを聞き、兄弟たちは末の子のベニヤミンを残してエジプトに向かい、総理大臣に会います。その総理大臣がまさかヨセフだとは思いません。ヨセフは全ての兄弟が来ているかと尋ねます。ヨセフは末の子である、自分の弟に会いたかったのです。末の子を連れてきていないことを聞くと、一番末の子を連れてこなければ食料は与えることができないと言います。結局、2番目の兄のシメオンを人質にとり、残りの兄弟をヤコブのもとに帰らせました。

 飢饉が続き、食料がなくなります。ヤコブは事情を聞きましたが、ベニヤミンを送ることには反対しました。ヨセフは死んだと思っているので、ベニヤミンにも二度と会えなくなるのではないかと心配し、反対したのです。結局、このままでは飢えて死んでしまうので、兄弟たちはベニヤミンを連れてエジプトに向かいます。

 エジプトでベニヤミンを見たヨセフは、満足して多くの食糧を分け与えて帰らせようとします。しかし、ヨセフは弟のベニヤミンだけは自分の元におきたかったので、一計を図ります。大切にしている銀の杯をベニヤミンの食料袋に隠します。ベニヤミンに盗みの疑いをかけて自分の元においておこうとしたのです。その時、四男のユダが、それだけは止めてほしいと嘆願します。父ヤコブが心から愛している弟なので、自分が奴隷になるので、弟を父の元に帰してほしいと嘆願します。かつてはヨセフを奴隷として売った兄たちが、弟思い、父親思いになった姿を見て、ヨセフは自らの正体を隠し切れなくなり、打ち明けるのです。

 その箇所の聖句を拝読します。

 「ヨセフは兄弟たちに言った、『わたしはヨセフです。父はまだ生きながらえていますか』。兄弟たちは答えることができなかった。彼らは驚き恐れたからである。

 ヨセフは兄弟たちに言った、『わたしに近寄ってください』。彼らが近寄ったので彼は言った、『わたしはあなたがたの弟ヨセフです。あなたがたがエジプトに売った者です。しかしわたしをここに売ったのを嘆くことも、悔むこともいりません。神は命を救うために、あなたがたよりさきにわたしをつかわされたのです。この2年の間、国中にききんがあったが、なお5年の間は耕すことも刈り入れることもないでしょう。神は、あなたがたのすえを地に残すため、また大いなる救をもってあなたがたの命を助けるために、わたしをあなたがたよりさきにつかわされたのです。それゆえわたしをここにつかわしたのはあなたがたではなく、神です』」(創世記45章3〜8節)
 

 いつ読んでも感動する聖句です。「神様がなしたことです」と言って、兄たちを許していきます。これに対して世界会長は、次のように語られました。

 「ヨセフは総理大臣なので、エジプトに売った兄たちを裁き、殺すこともできる権力を持っていましたが、兄たちの服従を無視して復讐してしまったら、いずれその痛みは自ら自身を傷付けることになることを、ヨセフはよく知っていたのです。自分の中の13年間の苦労の恨みと憤怒の思いを乗り越えて、兄たちを許していったのです。兄たちを許すことを通して、兄たちから愛と尊敬を勝ち取るだけでなく、自分の13年間積もりに積もった恨みと憤怒を、自分自身で解放できたのです。私の行動は全てとつながっており、多くの人に影響を与えますから、私自身がまず幸せな人となり、成熟した心を持ち勝利する人となることが大切なのです」

 私たちは様々な葛藤を持ちながら生活していますが、「神様によってなされたのだ」として、乗り越えていくことが必要だと思います。

 今、原理本体論30日教育を行っていますが、講義の中で劉正玉先生がされた証しが報告されています。劉会長は韓国の港町の木浦の近くの島の出身です。島の中学を卒業しましたが、島には高校がないので3年間、島で家業を手伝い、19歳になって、船に2時間半乗って島を離れ、木浦で高校生活を送りました。あまりにも寂しくて毎日港で父母を思いながら涙を流していました。父母を慕う心情があまりにも溢あふれてくるので、慕わしさのあまり狂い死んでしまうのではないかと思うくらいでした。

 この劉先生の証しを聞いた国家的メシヤの修練生が自らの証しをされました。

 「私は高校1年生の時に原理を聞きました。講義の最後に、『神様は人類の親であり、あなたの親です』と言われました。私はその時、『こ心から湧き上がる愛の力の神様は私を捨てるのだな』と思いました。私の親の概念は、親は子供を捨てるものというものでした。私には温かい家庭で育った記憶がないからです」

 その先輩は養護学校から高校に通い、高校1年の時にみ言を聞いたそうです。小学生の時に預けられていた親戚の家から家出して警察に保護され、小学4年生の時から養護施設に入ったそうです。

 その後、献身してみ旨を歩みましたが、ある時、神様が私を捨てたと思うような事件がありました。それは家庭を持つ直前でした。ある出来事があって、神様に文句を言ったそうです。「神様、あなたは私を捨てるのですから、もう親ではありません。私はきょうから、もう神様と呼びません。私は世界で一番みじめな人間です。親からも捨てられ、神様からも捨てられたからです。だから、あなたとはもう関係ありません。勝手に生きます」と聖地で叫んで文句を言いました。

 その時、ある子女様の名前が浮かんだそうです。そして、その方が私よりもっとみじめな歩みをされているということが分かりました。「ああ、しまった。私が一番みじめではなく、その方が一番みじめな方だと分かりました」。そうすると、神様に「私は2番目にみじめです」と言っても力が入りませんから、冷静になれました。冷静になると、ひょっとして、自分が捨てられたと思い込んでいるだけで、実際には、神様は見捨てておられないのではないかという思いが出てきたそうです。よく考えてみると、自分は誤解することの多い人間だと思い、神様に謝まったそうです。そしてさらに証しを続けました。

 「私は昨年、ラスベガスで劉先生の本体論教育に参加しました。目からうろこでした。神様に生殖器があるとは……。あまりにも原理を知らなかった。ましてや、お父様の心情は本当に知りませんでした。それで30日の特別教育があると知り、絶対に参加して真の父母様が私の真の父母であることを実感しよう、そのように考えて30日教育に参加しました。

 第2巡目の講義の後で祈祷した時に、お父様の声で、『○○(名前)や、これ以上のものはないんだよ。私はこれ以上のものは持っていないのだよ』と私に言われるのが聞こえました。

 その時に、『お父様、十分です。私のためにこれ以上犠牲にならないでください』と思いました。そして、父母様の子女であることを悟りました。全ての恨みがなくなり、『神様は真の父母様を通して私を愛してくださった。私が感じていなかっただけなのだ』と悟りました」

 本日のみ言拝読は、お父様の南北統一に対する心情を表したものです。「朝鮮半島に平和世界を構築することは意外に簡単です。韓国が完全に北朝鮮の為に生きる時、北朝鮮は戦争を仕掛けることなく、朝鮮半島に自然と平和が訪れてきます。親不孝な子供を感動させられる力は拳でもなく権力でもなく心から湧き上がる愛の力です。

 北朝鮮に米をあげたり肥料を送ったりすることよりも、愛を与えることの方が大切です。愛する心で真を尽くして生きる時こそ北朝鮮も心を開くという事実を忘れてはいけません」と語られています。

 今、「強い韓国」、「強い日本」を訴えています。その背後に湧き上がる愛の心情を持って進んでいくところに、北朝鮮の自然屈伏があります。

 お父様は変わらぬ心情で祖国光復のために歩んでおられます。私たちの中の38度線である、人を愛せない心であったり、葛藤であったりを越えなければなりません。親族、氏族のために祈り、湧き上がる心情を持って愛していくことが必要です。

 今、ロンドン・オリンピックが開催されていますが、イギリスはかつてのエバ国家です。そのイギリスが大きな祝福を受けようとしています。昨年5月12日、お父様はヨーロッパ巡回でイギリスに入国することができました。2回にわたって講演が行われました。最初はお母様が国会議事堂でメインスピーチを、夕方はヒルトンホテルでお父様が講演をされました。今月に入り、國進様がイギリスの国会議事堂で200人の国会議員などのVIPに講演をされました。最初のエバ国家であったイギリスが父母様をお迎えしたように、今のエバ国家である日本が何としてもお父様をお迎えしなければならないと感じます。

 5月2日から5日まで、お父様は急遽、巨文島に日本の責任者を集められて多くのみ言を語られ、最後に3つの聖物を下さいました。愛用されている帽子、釣り具、胡くるみ桃(と栗)の三つを下さいました。帽子は、いつもお父様を念頭において歩むようにということ、釣り具は伝道の祝福を表し、胡桃と栗は日本の土に植えて、日本が守られるようにと与えてくださったのです。

 お父様から頂いた祝福の恩恵をもって天の前に最高の精誠を尽くしていきましょう。ありがとうございました。


posted by ffwpu at 10:00| 統一教会牧会者説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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