2011年04月02日

天国の出発点

文亨進世界会長

統一教 世界会長 文亨進

   <2010夏季 牧会者説教集 P7〜15>




 食口の皆さん、来週はついに祝福式を迎えてまいりますが、きょうは天国の出発点についてお話ししたいと思います。
 いつも私たちは聖書のみ言や『世界経典』のみ言から説教を始めていましたが、きょうは真の父母様のみ言を訓読していきます。

訓読
 「神様の最高の傑作品として創られた美しい男性と女性が、神様を中心として愛することができたならば、それは最高の愛であり、超越的な愛なのであって、世俗的な愛ではありません」
(御言選集26巻p.153)

 「結婚は男と女の生命が一体になる道です。男と女の血統が混ざることです。結婚を通して歴史が生まれ、ここから国が生まれ、理想世界が始まるのです」
(御言選集297巻p.114〜115)

 「結婚をする時にも、相手のためにするという考えをもたなくてはなりません。たとえだらしない人だとしても、美人よりもっと愛そうという信念をもつことが原則的な結婚観です」
(御言選集97巻p.321)


 真の父母様は夫婦の愛について数多くのみ言を語られています。ところで、現代の多くの人々はこのように考えます。どれほど人を愛したとしても3年間だけだ、と。韓国にそういう言葉があります。3年間だけ深い愛を感じることができたとしても、その後は廃すたれてしまうというのです。

 皆さん、これは原理的な観点ではありません。原理的な観点では、アダムとエバが個性を完成して、祝福を受けて、結婚生活をし、そこから天国が始まるというのです。天国が始まる夫婦関係だというのです。ここから家庭が現れ、氏族、民族、国家、世界、天宙が現れるのです。

 真のお父様は夫婦の真の愛について数多くのみ言を語られていますが、私はそれを簡単に八段階に整理してみました。夫婦の真の愛の八つの段階です。

 一番目は惹かれる段階。二番目の段階は授受作用開始。三番目の段階は成長と発展。四番目の段階は外的一致。五番目の段階は内的一致。六番目はゆだねる段階。七番目の段階は超越。そして八番目の段階が天国です。皆さんは、自分たちの夫婦間にこういう段階があるとは知らなかった、と思うかもしれません。では、それぞれの段階を見ていきましょう。

 一番目は、惹かれる段階です。ここでは、単純に肉体的に惹かれることを意味するのではありません。きれいだとかいうことだけでなく、祝福を受けた相手に対してまだ発見できていない神秘的な何かがあり、それを知りたいということで惹かれるのです。相手との関係を続けていきたいと願う、初めの段階だと見ることができます。また、われわれがもともと持っていた期待も、この段階にはまだあります。この段階では先入観が強く作用します。

 次に、授受作用が始まる段階です。祝福を受けたあと、相手との授受作用が始まるのです。授受作用をしながら相手が持っている、自分とは違う習慣、考えを、発見し始めます。授受作用しながら、自分と同じ内容も発見し、それと同時に同じではない部分も発見し始めるのです。この段階では、お互いに違うことを期待し、考えるために、相手を批判的に評価してしまう可能性がとても高いです。二人の中でも、片方は、女性は仕事をしなければならないと言い、もう一方は、女性は家にいなくてはいけないと言います。また片方は、われわれの家庭のためにお金をたくさん稼がないといけないと言い、もう一方は、われわれはたくさん寄付をしないといけないと言います。また片方は自分たちの喜びを求めなくてはいけないと言い、一方は、神様、父母様に喜びをお捧げしなくてはいけないと言います。

 このようにして授受作用の中で葛藤が生まれるのです。授受作用の中でお互いの違うところを発見し始める。それと同時に、お互いがすべて合わないという結論を出してしまう可能性が、この二番目の段階にはあるのです。ここで多くの人たちが失敗します。祝福を壊してしまうことが、この二番目の段階で起こるのです。
 しかし、われわれは次のことを忘れてはいけません。祝福結婚による夫婦の関係は、常に変わるのです。ですからこの段階では、そのままあきらめてしまうのではなく、重要なことは、われわれが開かれた心で忍耐心を持ちながら、相手を理解しようと努めることです。

 私が祝福を受けた時、私のお姉さんは、次のような良い知恵を下さいました。「もし妻とけんかをしたなら、その日に解決しなくてはいけない、翌日まで延ばしてはいけない」。私はそれをいつも実践しています。お姉さんにとても感謝しています。その日に解決すれば、夫婦が本当に「win-win」の関係を築けるような授受作用がなされるのです。

 三番目の段階は、成長と発展です。この段階で二人は成熟していきます。3年かかる人もいれば、30年かかる人もいますが、三段階まで上がってくれば、夫婦は成熟します。この段階に来ると、もうこの祝福を壊してしまう理由がないことに気づきます。カップルごとに期間は異なりますが、ここでお互いに成長しながら、相手の要望を考慮して調整できるようになります。また、相手の生活スタイルや考え方を理解しようとすること自体が、自分を楽にしてくれるのです。そして私を成長させてくれるのです。小さいことから大きいことまで、少しずつ二人が成長していくのです。

 私が祝福を受けてすぐのことですが、ある日、私は歯磨き粉をすべて使い切ったので、ごみ箱に捨てました。ところが、もう一度トイレに入ってみたら、その歯磨き粉が半分に切られて台の上に置いてあるのです。これはどういうことかと思って調べてみたら、私の妻がその歯磨き粉を半分に切って残っているものを惜しんで使っていたのです。私はそれを見て、この神秘的な世界を研究しなければいけないと思いました。私の妻が言うには、両親が牧会者で、すべてのものを節約して使わなくてはいけないと教えられたというのです。そしてそれを実践してきたのです。私もそれを習って、今では私の子供たちも、それを実践しています。三番目の段階では、このような小さなことからだんだんと大きなことまで、少しずつ一つになっていくのです。

 そして四番目の段階へと入っていきます。外的一致の段階です。ここでは二人がだんだんと一つになっていくのです。この段階では二人は成長していき、相手がそばにいることで喜びを感じ、一つになるように努力していく段階です。ここでは共通の目的、共通の使命が生じるのです。夫婦は、この段階に上がってくるまでに多くのエネルギーと時間を費やしています。この結婚が夫婦にとって貴いものとなり、この結婚を成功させることを貴く感じるようになり、感情的にも霊的にも親密感を感じ、この結婚を必ず成功させなくてはいけないと思うようになるのです。

 この段階では、私自身の目的や使命がすべてではないということを悟るようになり、結婚はお互いのために生きる中に本当の幸福と平和が訪れるということを教えてくれるのです。これが拡大して、結婚を通して子供を養育する使命、両親に孝行する使命、他の人の前に模範的夫婦になる使命、この使命と目的がだんだんと一つになっていくのです。

 しかし、とても残念なことですが、多くの家庭はこの段階でとどまっているのです。良い祝福家庭であっても、この四段階目でとどまっているのです。同じ目的と使命にとどまっているのです。これよりももっと高いレベルがあるのです。

 五段階目は、内的一致です。ここまでで私たちは同じ使命と目的を持つようになりましたが、この段階では、もう一度、相手に惚ほれ込むようになるのです。もっと深いレベルに入っていく機会が来るのです。ここでは、お互いに調整したりするだけでなく、人生の目的を同じくして互いに尊敬し合う思い、もっと深い段階へと信頼していく思い、完全に信じることのできる思い、そしてお互いに気軽に冗談も交わせる自由が生まれるのです。私は男だからこういうことはできないというのではいけません。そういう段階を超えていくのです。本当に美しい自由が生まれる段階だと見ることができます。

 私が日本へ行った時のことですが、私の妻とある場所へ移動しているときに、石俊B会長が私たちを見ながら、私たち夫婦にあだ名をつけました。それは「品のあるおしどり夫婦」というものです。私は初め韓国語がよくできなかったので、どういう意味かわかりませんでした。「品のあるおしどり夫婦」です。本当にこの段階で自由が生まれ、おしどり夫婦になることが少しも恥ずかしくないのです。お互いに手をつないだりしても、少しも恥ずかしくないのです。

 子供たちの前で最も良い祝福結婚の教育は何かと言えば、お父さんとお母さんがおしどり夫婦になることです。ですから私たちは、いつも子供たちの前でおしどり夫婦を実践しています。子供たちの前でドラマチックにお互いを呼んで抱き合います。そういうことをたくさんします。子供たちは、それを初めて見たときは笑っていましたが、今は毎日していることなので、これは普通のことだと思うようになりました。

 この段階で自由が生まれるのです。自由が生まれて、さまざまな限界を超えていくようになるのです。使命や目的を一つにしていた段階から、良い夫婦になる訓練は、もっと深く神秘的な内的一致の段階に入っていくのです。ですから、この段階で再び相手に惚ほ れ込むようになるのです。

 六段階目は、ゆだねです。この段階では、もう未来を心配することがありません。この前の段階までは二人は汽車のレールのように同じ使命と目的を持って、また楽しく前進していくのですが、この六番目の段階では、この結婚の汽車がどこにいくのかを心配しなくなります。「あなたと二人でなら、どこに到着することになろうとも、私はどこへでも行きます」と。ここから、ゆだねの段階になるのです。神様にすべてのことをゆだねるのです。「神様、もう私たちを好きにしてください、私たちはどこへでも行きます」という段階になるのです。ここでは、常に相手を肯定的にとらえて、私を通じて流れる神様の力にすべてをゆだねるのです。

 この段階では、相手に対する愛がとても偉大になってきているので、相手を喜ばせるために、自分が心から願うものでも簡単にあきらめることができます。二段階目や三段階目では、自分が願うことをあきらめるのはものすごく大変なことでしたが、六段階目では、自分が願うことを相手の喜びのために簡単に捨てることができます。少しも大変ではありません。そしてここが、相手を通じて全宇宙を感じるスタート地点です。ここでは、相手の前に自分の不足を感じるようになります。それと同時に、神様、父母様の前に、このような相手を与えてくださったことに対して深い感謝を感じるようになるのです。

 七番目の段階は、超越です。完全に分離することのできない位置に超越します。ここでは、もう同じ目的を持った二つの個体ではありません。愛と努力によって分離することのできない一つの基盤ができるのです。超越段階では、二つの存在ではなく、一つの存在になってしまうのです。この段階では、相手を通じて全宇宙を感じることができるのです。

 真の父母様も、この段階や次の天国の段階におられるために、この段階のみ言がたくさんあります。妻の瞳を見れば宇宙を見ることができ、声は全世界を感じることができ、自身の運命から永遠性を感じることができるのです。完全に一つになるのです。一緒に何かをする瞬間瞬間に、大きな感謝を感じるようになるのです。さらには、死ぬような立場であったとしても、恐れや不安がなくなるのです。すべての時間や空間や死さえも超越する愛の段階になるのです。どこへ行ったとしても、常に時空を超えて共にいます。今はお互いをとても強く感じることができるために、共にいる瞬間ごとに神様の愛と栄光を感じることのできる、驚くべき世界に入っていくのです。この段階では、夫婦の授受作用を妨げる障害物はありません。結婚に対する世俗的考えをすべて超えて、お互いがお互いのために存在するだけでなく、相手が私自身だという段階にまで上がっていくのです。完全に一つにな
ることも超越し、この段階で、神様が臨在することができるのです。

 八番目の段階は、天国です。神様はこの段階におられ、夫婦と共に深い喜びを感じられます。ここに、すでに自由と平和と統一と幸福があります。他人がこの夫婦の近くに行ってみるだけで、いい夫婦だというだけでなく、そこから神様の愛を感じる夫婦になることができるのです。この夫婦は、この段階で地上天国を感じるようになり、家庭、国家、世界、神様の王国の始まりとなるのです。ここでは、なんらの条件やためらいもなく、完全に自由となって、愛することができるのです。夫婦の一体化を妨げるような大きな葛藤はありません。

 こうして一つとなって、相手と幸福になるだけでなく、神様と真の父母様の前に喜びと希望をお捧げする家庭になることができるのです。これが、われわれ夫婦が永遠にとどまることのできる神様の王国になるのです。ここでは、神様はこの夫婦と共におられるだけでなく、夫婦と共に授受作用することによって真の愛に満たされます。この最後の段階は、夫婦だけでなく、神様にとっても天国だというのです。

 皆さん、これが祝福の価値です。このようなさまざまな段階があるのです。私たちは祝福を受けるときに、正しい道に立って、結局、このようなすべての段階を通じて愛を経験できるのです。この段階を上がったり下がったりしますが、それは普通のことです。もっと高い段階を体験することもできますが、一時的に体験する場合が多いです。その段階にとどまって完全に成熟するためには、継続した訓練が必要です。訓練なくして、さらに深い段階に入っていくことはできません。

 多くの人々はこれを聞いて、自分たちは何段階目だろうかと考えることでしょう。私たちは30年間も結婚生活をしているのに、私たちはまだ二段階目だなとか。30年前に祝福を受けた夫婦でも、来週祝福を受ける夫婦でも、関係ありません。訓練が重要なのです。心身の訓練のみならず、夫婦で精誠を捧げる文化、共に祈祷する文化や早朝の精誠に参加したり、夫婦で伝道したり、真の父母様に栄光をお返しする活動に夫婦で参加したり、そういう訓練を一緒にしながら、感謝する心と肯定的な考えを持って、「ために生きる」生活を実践すれば、神様は私たちが想像できない道へと導いてくださり、祝福家庭を大いに用いてくださるのです。

 今、真の父母様が願われることは、すべての祝福家庭が夫婦の関係の中で天国段階まで継続して訓練しながら、本当にそこに神様がおられ、神様が天国を感じられる祝福家庭になることです。皆さん、来週準備されている祝福のために多くの人々が準備しているこの一週間の間に、私たちはすべての思いを込めて、願いを込めて、力を込めて、命を懸けて、われわれの主である神様と真の父母様に栄光と喜びをお捧げしましょう。最後に、真の父母様のみ言を訓読して終わろうと思います。
 
 「今や夫婦天国がどんな場所か分かりましたか。誰も夫婦の関係を断つことはできません。ダイナマイトが爆発して足がなくなったとしても、相対はそばにいるというのです。皆さんはどんな愛を求めますか。(真の愛)。真の愛。皆さんの心と体が完全に一つになれば、そういう愛が存在し得るのです」
(御言選集96巻p.29)
(文責・編集者)
posted by ffwpu at 12:00| 文亨進様説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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